夜岡

いわゆるリケジョ。社会人2年生

ブリジストン美術館「ベスト・オブ・ザ・ベスト」

会社説明会後に、近くの美術館で「学生無料キャンペーン」の広告を見たため記念に寄る事にした。大学の基礎教養で学んだパリのモンパルナスだとかムーラン・ルージュだとかが出てきて楽しかった。外人の名前は覚えられないし、この絵のどこがすごいのだろうと思ってしまうこともあったけど、ゴッホの《モンマルトルの風車》の前に立ったら心を射抜かれてびっくりした。素人でさえ惹かれるのだからやっぱりゴッホはすごいのだと実感した。

美術館と言えば、幼い頃に母に連れられていった上野の「ダリ」展が記憶の中で一番古い。お金を払って絵を見るのだから、何か学ばないとと必死に記憶に焼き付けようとしていた。もちろんあまり楽しくなかった。今回は無料で見れたし、説明会で疲れていたしで、全部見る事にこだわらず楽な気持ちで入館した。何の知識がなくても惹かれるものは惹かれるし、そうでないものもある。気負わずに、自分が見て気持ちのいいものを見つけるのはすごく楽しかった。

 

左:藤島武二《黒扇》顔・手の立体感。右:フィンセント・ファン・ゴッホ《モンマルトルの風車》風車の羽の筆遣いと、人の表現。下:藤田嗣治《猫のいる静物》線の細かさ・抑揚。

 

観覧後、気に入った絵画のポストカードを購入。一枚50円と思っていたより安くて3枚買った。家に帰り、家族に説明するときに改めて見たけど、本物のすごさがいまいち感じられなくて、絵画は立体作品なのだと実感した。絵画のすごさは油絵の重み?浮き出しも含めて伝わってくるようだ。学生無料ウィークは5ヶ所ほどでやっているみたいなので、他の美術館にも行きたいなと思った。美術館への負の感情も拭えたし、飛び込んでよかった。

 

ブリヂストン美術館コレクション展「ベスト・オブ・ザ・ベスト」にて