#2 『ALONE TOGETHER』
本田孝好/2002/302p
母から勧められた『MISSING』が好きで、別の作品も読みたくなり購入しました。
医大を辞めた「僕」と、脳神経学の教授の対話から始まる物語。現実的でどろどろとしたテーマをも飲み込む爽やかな文章がとてもすき。
- 作者: 本多孝好
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2002/10
- メディア: 文庫
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追記 150703
主人公にすごく共感して読み進めたのだけど、そういう人は多くないみたい。 知りたくなかった過去はどう足掻いても消せなくて、胸に残るしこりには呪いという言葉が綺麗に当てはまる。他人に関心が薄いのは、自分が一歩退いてるからなんだな、きっと。
ただ、ラストには違和感があった。 私だったら、熊谷のところには帰らない。