#3 『おおかみこどもの雨と雪』
細田守監督/2012/177分
きっかけ
映画「バケモノの子」の公開スペシャルとして金曜ロードショーにて細田守監督作品を3週連続で放送しています。他の2作「サマーウォーズ」「時をかける少女」は観たことがありますが、こちらは初見。
ストーリー
19歳の大学生花は、あるときおおかみおとこと運命的な恋に落ち、やがて雪と雨という姉弟が誕生する。彼らは、人間とおおかみの両方の血を引くおおかみこどもとしてこの世に生まれたのだが、そのことは誰にも知られてはならなかった。人目を忍びながらも家族四人で仲良く都会の一角で暮らしていたが、ある日、一家を不幸が襲い……。(シネマトゥデイ)
スタッフ
感想
予告を見た当時、「あらしのよるに(2005)」のような種別のもどかしさ、おおかみと人間の中間であることの悲しさを描いた作品だと勝手に判断し、敬遠していました。実際はその時の印象とは異なり、人間である花のシーンが半分くらいあって。意外でした。
内容としては、うるうるくる場面がたくさんありました。田舎の人が優しくしてくれるところとか、雪の告白とか。ただ、切り取ったシーンの中で感動するだけであって、物語全体として感動という感じではなかった。起承転結の起が多かったのかな?あまり繋がりは感じられず。
田舎暮らしを始めたシーンでは「トトロ」や「ももへの手紙」、花が山を進むシーンでは「大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇(2011)」が頭をよぎりました。大木家なぜ。また観たいけど。あとは動物が走るシーンが綺麗で楽しかった。絵がすき。
印象に残ったシーン
雪と雨が成長していく様子を教室で描いたところと、学校へ行く道と山へ向かう道が対比されていたところ。最後の花の雨に対する「行かないで」はしつこく感じてしまいました。多分、自分が親になったら共感できるんだと思う。
こども達の父が居なくなるだけでショックだったから映像が強烈で。。。父が居なくならないとダメだったのかなあと何度も思い返してしまいます。父と母の背景があまり語られず、家族って感じがしなかった。こども達の選択も、想いをつなぐというより独立していた。あと、「ももへの手紙」でも感じたんだけど、母親の未熟さが強調され、親だって完璧ではないんだなあと。これらの作品と対極にあるのは「八日目の蝉」だと思った。
いつかまた観ると思います。
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